手軽で美味しいクレバーコーヒードリッパーの魅力と購入ガイド

こだわりの器具

2009年に台湾で発売されたクレバーコーヒードリッパー。コーヒー初心者からプロまで幅広く愛用されているだけでなく、通販サイトの口コミなどでも高い評価を獲得しています。その最大の魅力は「お湯を注ぐだけで簡単にプロが淹れたようなコーヒーが出来上がる」、手軽さと美味しさのバランスが高いレベルであることにつきます。その美味しさの理由と、クレバーコーヒードリッパーの購入ガイドをご紹介します。

「コーヒーの抽出=何かと難しい手順が必要」というイメージを持たれることが多いかもしれませんが、クレバーコーヒードリッパーならその難しさはゼロに。「お湯を注ぐだけで簡単にプロが淹れたようなコーヒーが出来上がる」との評判どおり、忙しい朝や仕事の合間などのちょっとした時間でも、本格的なコーヒーを気軽に楽しむことができます。

その理由は、クレバーコーヒードリッパーの抽出は「透過法」と「浸漬法(しんしほう)」を組み合わせた独自の抽出方法にあります。
ペーパードリッパーに代表される「透過法」は、コーヒーの粉にお湯を通し抽出します。お湯に触れている時間が短く、フィルターを通す為、すっきりとした味わいになります。

フレンチプレスに代表される「浸漬法(しんしほう)」は、コーヒーの粉をお湯に漬け込む為、成分が出やすく、コクのある味わいになります。

クレバーコーヒードリッパーには、浸漬法に透過法の要素が加わっています。つまり、お湯に漬け込むことによって生まれるコーヒー独自のコクと、ペーパーフィルターが油分や微粉を取り除くことによって生まれるスッキリとした味わいを持つコーヒーを、ドリッパーにお湯を注ぐだけで淹れられるということです。

しかし、どんなに入れ方が簡単でも、購入する時にちょうど良いサイズがわからなかったり、他に何が必要かわからないと始めづらいですよね。続いては、クレバーコーヒードリッパーの選び方と、入れる時に必要なアイテムをチェックしてみましょう。

クレバーコーヒードリッパー Lサイズ ブラウン

税込¥2,530

※価格は異なる場合があります。

まずはドリッパーのサイズ選びから始めます。クレバーコーヒードリッパーのサイズはSとLの2種類。1回につきコーヒカップ1〜2杯分(マグカップ1杯)を抽出するならSサイズ、1〜3杯分(マグカップ1~2杯)を抽出するならLサイズがおすすめです。

また、カラーバリエーションが多いことも特徴のひとつです。ブラウンのドリッパーを筆頭に、その後、赤、黒、白やクリア以外のものなどが次々に登場し、本拠地・台湾のスターバックスではピンクのドリッパーも発売されていたようです。お部屋の雰囲気に合わせて、お気に入りの1台を選びましょう。

台形103 カリタ コーヒーフィルター103 4~7人用

税込¥605

※価格は異なる場合があります。

クレバーコーヒードリッパーの抽出に欠かせないのがペーパーフィルター。ペーパーフィルターの形は台形と円錐がありますが、ドリッパーと同じ形の台形フィルターを使います。大きさはドリッパーのサイズに合わせます。

・Sサイズ 台形 102
・Lサイズ 台形 103

Lサイズで1杯分を抽出する場合は、台形102でも問題なく使えます。

ペーパーフィルターの代わりに金属フィルターを使用することもできます。金属フィルターはコーヒーの油分や微粉を通すため、コクや油分を楽しみたい方におすすめです。

次に必要なのが抽出したコーヒーを受け止めるコーヒーサーバーですが、実は、クレバーコーヒードリッパーの内径(9.5cm)に合い、なおかつ抽出したコーヒーがすべて入る容量のものなら何でも使える柔軟な仕様となっています。というのも、クレバーコーヒードリッパーをサーバーなどの上に置くと、ドリッパー下部にある「リリースリング」と呼ばれる部品が押し上げられ、弁の役割を持つ内部の「シリコンボール」が開き、コーヒーの抽出が始まります。つまり、マグカップの上にぽんと置くだけで抽出が可能なのです。1杯だけならカップに直入れで楽に、2杯以上ならサーバーを使用すると良いかもしれません。

とても便利な構造のクレバーコーヒードリッパーですが、毎回リリースリングやシリコンボールなどの部品を分解する必要もなく、通常のドリッパーと同じように中性洗剤で洗って乾かすだけの点も、使いやすさの理由のひとつです。ただし、部品のどちらかが劣化していたり壊れていたりすると上手くコーヒーを淹れられないので、いざという時は替えが必要だということを基本知識として覚えておくと良さそうです。

Written by

ユアサイドコーヒー ライター

翻訳家